入院 2日目


私の家族達はというと


旦那さんは、昨夜仕事が終わってから駆けつけてずっと病室に居たんだけど、どうやら今晩は産まれる気配がないということで、明日も仕事があるので日付がかわる前に帰宅。

父は痛みをこらえる私を直視できず(笑)すこし様子を見に来てすぐ帰る。

母は残ってくれて、私の痛みの波の感覚をず〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっと記録し続けてくれました。

そう、明けて、24日になって、明け方にもう一度分娩室へ行く時まで。
10分くらいの間隔でくる痛みの波と戦う娘の横で、寝ずにな。

いやー。本当、偉いわお母さんって。ちょっと尊敬したね。
私がたまに痛すぎて悲鳴を上げても、ガンバレーとはい、痛いねーとか言いながら、たんたんと見守ってるからね。
母は強しという言葉を噛み締めた夜でもありました。

で。明け方にまたしても分娩室で超音波したんだけど、やはりまだ、陣痛が弱い。

・・・弱いって?!こんなに痛いのに?!

まぁ、痛いのは陣痛の波ではなく、骨盤の痛みが主なんだけどね・・・

その時に内診したら、かなり頭はさがってきてるし、子宮口も8センチまで開いてきている。とりあえず、また部屋に戻って、次は5分〜3分間隔になるまで待機ということに・・・。

徹夜で痛みに耐えながらヘロヘロになっているのに朝ごはんや昼ご飯が部屋に運ばれてきて、「出産のために食べなきゃ」とは思うんだけど、痛みの波の合間に食欲なんか沸かないしさ。

午前中と夕方に、先生が診察するというので、いちいち2階の部屋から1階の診察室まで階段を登り下りするのがマジで辛かった。

辛いことの連続だね。


これは旦那さんが撮った痛みをこらえる私。いたそう・・・

んで。
午前中の診察では子宮口8センチ。午後は9センチとちょっと遅すぎるペースではあるけど、もう出産に入ってもいいくらいに子宮口は開いてきているということになり。

午後6時前後。いよいよ、「産むために」分娩室へ入る。

23日の朝から痛みが始まり、夕方に入院。そして入院から丸1日。

やっとですよ!!!やっと終わるために分娩台へ行くことができるんですよ!!長かった!

と思ってたのに。分娩室で超音波をとると、やっぱり陣痛が弱い。といういつものアレにより(笑)今度は分娩室の中の椅子でいきみながら陣痛の波を待つことに。
旦那さんはこの時に分娩室に呼ばれ、午後7時半〜10時前くらいまで、椅子に座って旦那さんに腰をさすってもらいながら痛みの波が強くなるのを待つ。

今思うと、2日前から等間隔で来てる痛みは、骨盤が開いていく腰の痛みなのであって、「陣痛」ではないみたいなんだよな。腰の痛みの波と陣痛の痛みの波が交互に時に同時にやってきてたので、実は陣痛の痛みは遠かったみたい。

しかし、子宮口は今や10センチの全開状態。赤ちゃんの頭も充分に下がってる、ということで、夜10時すぎ、産む体勢(足を開いて固定される)で分娩台に乗る。

さてここで。大問題なのが「いきみ」と呼ばれるものです。
出産において陣痛の波も大事なんだが、その波に乗っていきむことができないと赤ちゃんが出てこない。

けどさ。産まれてこのかた「いきむ」ことなんてしてきたことないじゃん?
助産師さんに口で「うんこを出すように肛門に力をいれる」とか「足の力はぬいて、お尻をつきだして、いきんで!」とか言われても、どうにもいまいち上手にできない。

そう、陣痛の波が弱いのに、さらにうまくいきめないという大変やっかいな状態に陥っていたわけです。
最初、助産師さんが1人でいきむタイミグを教えてくれながら出産にいどんでたんだけど、やはりどうにも弱い。このままだと赤ちゃんが出てこない。

一旦、「先生に相談してくる!」と部屋を出ていった助産師さんが戻ってきて
「点滴(その時すでに貧血予防の食塩水を点滴中)に陣痛促進剤を入れて陣痛を強くします!その後先生に吸引で手伝ってもらうからね!」ということに。

私はもう痛さといきみ疲れでヘロヘロモウロウなので、「ハイ。ハイ」と何を言われても返事を返すだけで精一杯。

そしてまた、波待ち→波が来る→深呼吸して→息を止めて→おもいっきりいきむ!!!の繰り返し。

これが本当に本当に本当に痛い。痛いっつーか、なんかもう、腰とかその辺が壊れる感じ。

陣痛の痛みの波がやってきてるのに、息を止めて、うーん!と思いっきりいきんで、そしたら赤ちゃんが少しずつ骨盤を開きながら進んできて、そしたらその骨盤の開く痛みがガツーンときて、結果、ものすごく痛い。ということになっておってだな。

その激痛の作業を繰り返しながら赤ちゃんは賛同を進んでくるんだけど、うまくいきめてないからとにかく時間がかかるし、促進剤でだんだんと痛みは強くなるってくるしで、私はもうかなりモウロウとしてて

いつ先生がやってきて助産師さんと位置を交代したのか?
いつ吸引機(かなりでかい)を入れたのか?
入れるにともないズバ!っ切ったのか?

まったくわかってない。気がついたら先生がいて、先生が血だらけだった(笑)

促進剤は分量MAXまで強く点滴されて、姿勢もかなり苦しい体勢にされて、いきむ度に酸素不足で意識が飛びかかるので鼻に酸素つけられて、なんかもう満身創痍。
それでも私のいきむ力が上手に働かず(立会いしてた旦那さんいわく、いきみが空回りしてた)そしてすぐに痛みに負けていきむのをやめてしまうので、なかなか産むことができない。

この時ほど、自分の根性の無さを痛感したことはなかったね。
もう本当、途中で何度も「もうやめていい?」って思ったことか(笑)

産道に入って苦しい体勢のお腹の中の人を早く出してあげないと危ないし、私の体力も持たないので、吸引もすごい勢いでやってくれてたんだと思う。
そしてスバ!スバ!と容赦なく、あの部分を切る!(泣)

私の記憶では、「いたーーーい!」「できない!!」「OX△・・・!!!(言葉にならない叫び)」とかなりわめき散らしながらいきんでいた。その度に助産師さんに「赤ちゃんも痛い思いしてる!」とか「できないことはない!!」と怒られた。
とりあえず、よく耳にする、「立会いしてる旦那さんを罵倒する」ことは無かったように思うので、まぁそこは良かった。

そしてやっと。あれは多分日付がかわるくらいの時間に、私が聞きたかった
「次の波くらいで出てくるから、もう少し頑張れ」という言葉が先生から飛び出す。

聞こえたとき、本当に嬉しかったね。
だって終わることができるんだよ、この痛みが。もう終わらないのかと思ってたくらいなのに(そんな訳ない)。
その言葉に勇気をもらったのか、最後は思いっきりいきめたように思う。たぶん。わかんないけど。だって出てきたし。


そんな訳で。

日付がかわって2月25日、0時24分。



私の出産、終了です。